先日、2年前まで約5年半住んでた以前の家の庭でランチ会をした
参加者は歴代の住人
この家は代々、友人知人で受け継がれて来た
取り壊してアパートにすることになりみんなで集まった
自分の半生を振り返っても、ここで過ごした時間は非常に濃密なものだった
見慣れた柱のキズや天井のシミ、隅々まで目に焼き付けてお別れしてきた
築40数年、夏は暑く冬は極寒
害虫は侵入し放題
床板の隙間から竹が突き出たり...
ただ日当りなど立地だけは最高で
子供ができなければまだまだ住んでたと思う
あまり都会っ子ではないので東京に住むイメージが湧かない
通勤の手間を差し引いても鎌倉は離れられない
この一ヶ月で何人か地元の友達がこの愛すべき土地を離れた
放射能汚染を恐れてのことだ
原発や放射能に不勉強である以上、当然人の言う事に頼らざるを得ない
氾濫している情報の中で、どれを信じるかは自分で決めればいい
「発表されてる数値はウソ」と政府を信用できなければ好きな国に亡命すればいい
国内にいるのは無意味だろう
「子供が心配だから...」というなら、突然住環境が変わることでストレスを感じる子も少なくないのでしっかりケアしてほしい
見えない敵に怯えて暮らすほうがよっぽどカラダに悪い
移動することで安心できるなら是非そうするべきだ
ただ、向こうでは家、家族、友人、仕事、全てを失ってしまった人が大勢いる
その喪失感や不安感たるや想像を絶する
被災地の復興、すなわち元に戻すことが最優先課題な中で
何の被害もなかった自分が生活を変えるのは自分以外誰のためにもならない
人は人と結びつき、地域となり、国となる
生まれる国は選べないが、オレは日本人で良かったと思うしこれからもそうだ
秋葉原の事件のような理不尽な死に方をする人は後を絶たない
それに比べれば今回の犠牲者達はいつか大きな津波が来る事を知っていながら
同じ土地を愛した人々と最期を迎えたのだ
地域、そして国民の一員としての天命を全うしたと言えよう
もし本当に政府に騙されていて
息子が将来甲状腺ガンに冒されたとしても
「オレの育った町でお前を育てる方が重要だった」と謝るつもりだ
吉井さんのFLOWERS & POWERLIGHTツアーが始まった
計画停電が実施される中でのリハーサル
電気をふんだんに使う娯楽の仕事
自粛ムードの中、いつこのブログを書こうか迷っていた
中止になった北関東、東北にいつ行けるかは分からないが
その時は他のどこよりも気持ちを込めて演奏するつもりだ
チケットを押さえながらも亡くなってしまった人の分まで
仕事があることに感謝し
今まで通り自分の持ち場を守る
これも復興支援の一つだと信じて。
6 件のコメント:
love 鎌倉、応援してまっせ
私も日本が好きです。日本人に生まれて良かったと思っています。
吉井さんのツアー楽しみにしています!
今日「なんば」に参戦します。
今までのライブとは少し気持ちの持ちようが違うと思います。
色んな花が色んな所で早く咲くことを願って。
何度か読み返させていただきました。
何を書いていいのか分からないままキーボードをたたくのはどうかなあと思いながら…。
自然災害には人間は無力でも、そのあとの復興に携わったりそれを目の当たりにできるのは人間だけ。
人間という存在の大きさを思い見ながら振れることなくぶれることなく生きていけたらいいですね。
小さいお子様をお持ちの親御さんたちにもできれば同じように。
それでも、それぞれの道を選んで行くのですね。
吉井さんのツアーやペトロールズのライブ、楽しみにしている人のために頑張ってくださいね。もちろん私も楽しみにしています。
>今まで通り自分の持ち場を守る。
厳しいが清々しい決意の言葉です。
世の中のどんなお父さんより、仕事人より、一人の人間としての強さを感じます。
ツアーで想いを届けてください。
ジャンボさんこんにちは。
難しい問題ですね。
私が住んでいる東海地方からしたらそちらの方の人たちとまた感覚が違うんだろうな、と思います。
うまくいえないけれど、以前ジャンボさんがブログに書いていた「愛国心」を思い出しました。
心の問題は本当に難しいけれど、一人ひとりが真摯に考えること自体が大切だと思っています。
そしてその中に音楽だったり芸術だったり言魂だったりが在るのだと思います。
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